人というのは、自分の限界とか精一杯とか、そういった意識はなくとも基準を設定しているもの。普段から、ジョギングをしていない人にとっては、4キロのジョギングは、限界、無理だと感じる。
「試しに走ったことがなかったとしても」それは、自分が何の根拠もなく設定した基準。そういった基準の枠の中で、人は選択を繰り返している。これまでの自分の生活やレベルが満足でないならば、この「暗黙の基準」を、意識の中で塗り替えていく必要がある。
その作業は、さほど難しくない。「やってみる」という、一歩踏み出すだけでいい。2キロしか走ったことがなければ、4キロは厳しいと感じる。そして、その頃は、2キロが精一杯と感じている。
しかし、一度4キロを走ってみれば2キロは容易くなる。8キロなんて、無理だろうと感じていても、一度走ってみて、それが習慣になれば4キロは容易い。そして、20キロを走ってみれば、もはや8キロは、当初の2キロや4キロと同レベル。
毎日、走る事だって出来るようになる。2キロから初めて、8キロを平均的に走れるようになるまで、それに要する期間は、およそ2ヶ月程度くらいのもの。つまり、2ヶ月程度で、自分の基準は大きく変わる。
事の大小は、あるにしろ、この考え方は、あらゆる物事に対して、適用することができる。知らず知らずに設定している自分の基準。根拠もなく、限界だと感じていることは何だろうか。
そのいい加減さと曖昧さを実感し、それを塗り替えることの容易さを知ること。それが、習慣を変え、未来を変える原動力になる。