トップクラスの準備

ゴルフ界の世界女王、アニカ・ソレンスタムの引退宣言。先日、ある番組で、日本のゴルファー上田桃子が、アニカの継承者として指導を受けたとあった。

そして、アニカのキャディーを務めていた、テリー氏が、上田桃子のキャディーとなるという。アニカ、そしてテリーが共通して、まず、上田に伝えたことがあるという。それは、「準備の大切さ」だという。

望みどおりのプレー、期待する結果を得るには、それに相応しい「準備」が必要なのだという。まず、テリーは、上田に朝の移動中の朝食をやめ、きちんと時間をとって食べるように指導したという。

これが一体、ゴルフと何が関係あるのか。人間という生き物は、高度な生き物ではない。普段と違う行動や思考を、突然行うことはできない。だから、普段の行いの中から、自分のペースや、平常心、丁寧さが必要なのだ。

故に、普段の生活スタイルそのものが、すでに「準備」であると、彼は伝えたのだろう。これは、横綱の品格にも通じるものがあると思う。横綱になるには品格が必要なのではない。

そういった品格が備わっていなければ、横綱になることはできないというのが本当だろう。この考え方は、「はじめに成る」ことから始める、成功者特有の思考法に似ている。

「一流になろうと思う」ということは、「自分は、三流である」と認めることと同じ。だから、現実も三流のままでいる。現実に一流になる人というのは、三流のときから、一流のように振舞う。

それは、自分が一流だと認めることになり、結果として、本当に一流になっていくという。こうした、思考や振る舞いは、すべて「準備」ということだろう。

テクニックや技術は、磨けばそこそこ伸びる。しかし、トップ数%に入るというのは、技術以外のこうした「準備」ができるかどうか。そういうことなのだろうと感じた。

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