新しいもの

新しいものは、次から次へと出る。新しいものを生み出そうとしたとき、多くの場合、間違ってしまうことがある。本当に、「新しいもの」には、次の2つの法則があるように感じている。

1.新しいものは古いものをさらに完成させたもの。2.完成させる過程で、よりシンプルになる。「シンプルになる」とは機能やモノが、新たに追加されるのではなく削除される。

生み出した「新しいもの」に、奇を衒う傾向があり、何かが追加されているようなら、古いものには勝てない。もうひとつ、新しくはないが生み出されるものがある。

それは、古いものへの解釈や情熱を、製作者自身のコンセプトで昇華させたもの。一見、奇抜さはないが、人は製作者のコンセプトや情熱に共感する。その場合、余計な説明は不要だ。

むしろ、その背景を語った方が伝わる。新しいものに飛びつく傾向がある人を、イノベーターやアーリーアダプターと呼ぶ。彼らは、本当に新しいかどうかの見極めや評価をし、マジョリティ(多数)まで、浸透するかどうかのカギを握る。

自分の判断基準を持って望むなら、おそらく、その人はイノベーターだろう。イノベーターの意見をいち早く確認するなら、おそらく、その人はアーリーアダプターだろう。

一般的にいいという噂が広がるまで、手を出したくない保守派ならマジョリティだ。どの位置にいればエライとかはない。心がけたいのは、「自分の判断基準」を持つこと。

それが、他人にどう影響するかとか、どう周囲から見られるかとかは全く関係ない。結局、自分の意思を持つものの前に道はできる。

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