受け取るもの

自転車を知らない人に乗り方を教える。まずは、どういったものか乗ってみせる。そして、その仕組みを教えてから乗せてみる。始めは、安定しないから補助輪を付ける。そして、片方を外してみる。

うまくバランスが取れるようになれば、もう片方の補助輪も外してみる。はじめは、うまくいかず転倒することもあるだろう。嫌になって、辞めたいといいだすかもしれない。でも、そこで諦めなければ、乗れるようになる。

そして、その楽しさを知るようになる。ブレーキや電灯、カギをかけることを教えて、最後に、公道におけるルールや注意事項を教える。これで、いよいよ自転車デビュー。

この自転車デビューまでの流れのように、その人の状況に応じて、与えられることは変わる。競輪が魅力的だからといって、いきなり競輪場に繰り出させるのは命取りだ。必要なものは、必要な状況によって与えられる。

「運」というものも、これに似ているように思う。世の中の仕組みや人間を知る。その中で、生きていくということを知る。自然の摂理の偉大さを知り敬意を示す。ひとりで生きているのではないことを知る。自分という人格や役割を知る。

こうして、必要なことを学べぶことで、必要なものは、次々と与えられる。腹立たしいことも、実は小さなことと知る。他人と自分の違いをわきまえ、妬まない。文句や愚痴は、自分を蔑むことと知る。

自分次第で、受け取るものは変わる。気持ちよく、風をきって走り出そう。

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