ネクタイにどんな意味があるか?ビジネスマンにとって、当然のようなアイテム。その機能性、実用性の部分を見ても、ネクタイ自身に実用性があるとは思えない。しているだけで暖かいわけでもなく、ハンカチ代わりになるわけでもない。
どちらかといえば、息苦しいくらいで、出来ればしたくないアイテムではないだろうか。しかし、そんなネクタイであっても、きちんとした意味が、そこにはある。「ラポールを築くためのアイテム」。
ラポールとは、互いが安心して交流するための、信頼関係が成立している状態のようなもの。その安心感の根底にある感情は、「自分と同じ」であるということ。出身地が同じであれば、急に打ち解けるように、共通の事柄は、多ければ多いほど関係を築くのは早い。
スーツにネクタイという共通のスタイルは、第一印象から狂わせることを最小限にしてくれる。そういった意味合いで、ネクタイは有効だ。ちなみに、相手の仕草のマネをするミラーリングも、相手の潜在意識に共通事項を認識させるテクニック。
何気ない日々の行動も、意味が持たせれば、その行動に変化をもたらすことができる。そのわずかな変化の積み重ねが、結果を大きく違わせることは、決して少なくない。
