武士道にある「礼」。相手を思いやり敬う心。この「礼」の精神や本質は、おそらく、日本人独特のものだろう。たとえ、相手との勝負であっても、今、自分と対峙する立場にあること。決まりごとだからではなく、自分のためではなく、純粋に相手を思い敬う。
独立総合研究所の青山繁晴氏は、これこそが、日本が世界に誇れることであり凌駕することだと語る。対価をもらうことだけに対するサービス。その枠組みを超えて、相手に礼を尽くすこと。
そこに、「何の意味があるのか」とは思わない。海外企業が、無意味だと感じているところが穴。この豊かな時代、本当に無意味なことだけを、求める人など、ほんのわずかしかいない。車など走ればいい。服は着れればいい。
食べ物は、空腹を満たせば良い。そう考えれば、それ以外のことはすべて無意味。しかし、現実には多くの人たちは、本当は無意味なことに価値を見出して対価を払う。日本人の「礼」の精神は、一見、無意味であって大きな価値がある。
武士道にある「礼」や「義」、「仁」など、こうした精神こそが、世界を牽引する。いや、牽引するべきだ。この精神は、言葉を替え、多くが現代の成功哲学に通じるところがある。何も難しいことや新しいことばかりに、焦り、心を奪われる必要などない。
日本人、本来の精神に立ち返る。それが、何よりも勝るといっていい。
