アベイラビティ・バイアス

殺人と自殺者のどちらが多いか。アメリカでこの質問をしたとき、殺人と答える人が、圧倒的に多いらしい。しかし、実際には、自殺者の方が50%も多い。なぜ、こういった結果になるかということには、人の脳と情報処理の関連性に理由がある。

人は、自分の記憶や情報と関連付けやすいことを、実際のことよりも、頻繁だと捉える傾向にあるという。これを、アベイラビティ・バイアスというらしい。この内容を著した著者は、このことに対して、だから、「直感はあてにならない」といっている。

この場合の判断を直感と呼ぶできではないと感じるが、固定観念がもたらす、一次的判断を直感と呼ぶならそうだろう。クリエイティブであるために、「常識を疑え」というフレーズがよく使われる。

アベイラビティ・バイアスを考慮してみれば、「常識」とは、まずは自分の固定観念であることがわかる。自分の記憶や情報に関連付けやすいこと。それが正しいことだと認識してしまうこと。自分自身をはじめとする人というのは、そういうものだと理解することだ。

ビジネスでもスポーツ、趣味の世界でも、まずは、自分の常識を超えられるかどうか。ステップアップのためには、そこが第一関門となる。アベイラビティ・バイアスに、まんまと乗せられるな。

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