「成る」科学

ある状態に成りたいと感じる事は、 実は、成るということの妨げになる。なぜならば、成りたいと感じているということは、今は、そういった状態でないことを認めること。

つまり、脳は、信じていることを全力で実現するから、そうではないと信じている状態が、現実に実現される。このある種の法則は、科学だといえるだろう。

科学とは、例外なく必ず起こることだ。 だから、まずその気になることが重要で、そのつもりで行動することが、さらにイメージを加速させる。この「法則」を証明するかのようなエピソード。

ダウンタウンの松っちゃんこと、松本人志。 彼は、お笑いの世界で頂点に登りつめたと「思われている」。しかし、実際のところ、彼自身に「登った」感覚はないという。なぜならば、自分は、始めからそこにいた。

つまり、頂上に始めからいたという。 全く、売れていない頃から。

彼の活動そのものは、自分が頂上にいることを、世間に知らせてきたことだったという。そして、それが世間に知れ渡ったとき、「一般的」にも、「頂上に登ったと認識」された。

彼は、登りつめたのではない。周囲の評価の如何によらず、始めからそこにいた。

松っちゃんだけではなく、スポーツや文学の世界でも、この法則は、あらゆる人達が証明してくれている。「成りたい」から始めるのではなく、「成る」ことから始める。一見、矛盾や違和感を感じるかもしれない。しかし、それが「法則」であり、「科学」なのだ。

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