テクニックというものは存在する。僕は、キャリア上、様々なテクニックを「知っている」。営業テクニック、マーケティングテクニック、セールステクニック、対人テクニック、etc。
テクニックについて訊かれたり、伝えなければならない場面があれば話すことがある。そうすると、ほとんどの場合で、「もっと、知りたい」「もっと、活用したい」となる。
そこで、僕が必ず話すことがある。「テクニックを過信しすぎると破滅しますよ」そして、こう付け加える。「テクニックは2割が限度。味付け程度に使うのが適切」どんな場面でも、常に対象は「人」。
たとえ、自分ひとりで行うことであっても同じだ。人は、テクニックでは動かない。厳密にいえば、動かすことはできるが、それだけでは、期待する成果には結びつかない。
あくまでも、「人」を中心に考えることだ。それには、もちろん「自分」も入る。テクニックを知っていれば役に立つ。しかし、使う場面を精査して、ほんの少しだけ使う。
それが、もっとも効果的な使い方である。だから、僕は知っているテクニックを駆使して、すべてを何とかしようとは思わない。
テクニックさえ身につけば、思い通りにできるなどと思わないこと。ほんの少しだけ使う。これが、テクニックの活用法だ。
