何かの解決策を考えるとき、できるだけ、今あることから始めるようにする。たとえば、営業ツールがあるとする。その使い方や見方を変えるだけで変わる。それを書くことが仕事だったことから、それをもとに考え、自発的に行動するようになる。
そのために行う方法は、とても単純だ。マネージャーにこうアドバイスする。「○○という質問をしてください。その質問の意図は、○○です」「それだけですか?」と疑問に思うだろうが、それだけでいい。
実際には、画期的でウルトラCのような、解決策を期待されることが多いだろう。しかし、本に書いてあるような、理想的だが、出来もしない方法はNG。普段の業務を抱えながら、新しいことへの取り組みなどできない。
解決策とは、今いる場所からできること。そこに見出すことこそに、価値がある。ある男の車が故障して動かなくなった。修理工を呼んで、見てもらったところ、修理工は、エンジンルームのネジを1本締めなおした。
エンジンは、見事にかかり、男は、修理工に修理代を問いかけた。修理工は、「2万円です」と応えた。「ネジ1本締めなおしただけで2万円!」男は、憤慨して言った。「ネジを締めた料金は100円です。
残りは、どのネジを締めるかを見つけ出す料金です」実際にやることは、シンプルでも構わない。本当に必要で意味のあることを見極めること。その活動にこそ、本当の価値がある。