理想とする自分に一歩踏み出せないでいる。そんな状況にある原因のひとつ。それは、「今の自分の受け入れられない」こと。向かいのビルの屋上に行きたい自分がいる。そして、飛び移れないでいる自分がいる。
飛ぶ移るだけの体力も運動能力も無い。そのための飛行機を借りるお金も無い。失敗すればまっさかさまに落ちる。だから、諦めるしかない。今の自分には、できっこないことだから。
「自分を受け入れる」ということは、「今の自分がベストである」と認めること。事を成すには、時間がかかるもの。一ッ飛びに得られるものではない。
しかし、今すぐに飛び移れないことで、その資格すら持ち合わせていないと錯覚する。今のベストな自分にできること。それは、まず一階に降りること。階段で降りてもいいし、エレベーターもある。
たとえば、向かいのビルの入り口では、関係者以外お断りということで入れないかもしれない。次は、一緒に入れる人を探すことだ。上に行くためのエレベーターは有料かもしれない。だから、始めは階段で登ることから始めてみる。
しばらく上ったところで、荷物を持つ代わりに同乗することを提案する機会を与えられるかもしれない。そして、ようやく屋上に辿り着くまでに、10年近い歳月が流れているかもしれない。
しかし、自分を受け入れ行動しなければ、未だに、向かいのビルで諦めている自分がいる。楽でないことを「諦めの理由」にしないこと。時間と労力を惜しまないこと。
今の自分はベストだ。今の状態がどうであれ、そこから始められる。必ず前進の糸口は、どこかにあるのだから。
