資料の作り方

情報の記憶には、イメージが適している。イメージそのものには、膨大な情報があり、また、イメージ同士の関連性で情報を進化させることもできる。

人に何かを伝える手段としての言葉は、それ自体、非常に優れている。しかし、言葉には、必ず「理解」という過程が必要だ。人の脳は、情報過多にならないように、不要な情報を受け取ろうとしないようにする。

内容の理解できない話は、眠気を誘う。脳が、その情報の受け取りを拒否しているのだ。これも、また、脳の生存機能のひとつだろう。つまり、理解の過程を必要とすれば、それだけ、受け入れるための障壁ができる。

だから、イメージで伝えることの重要性が増す。はじめにイメージで伝えておけば、まず、脳はそれを受け入れようとする。それに対して、言葉が要素を補足すれば、そのこと自体への理解は、深まっていく。

ただ、言葉や文字は、誤解を避けるためには、とても有効な手段であるといえる。だから、言葉での説明は欠かせない。しかし、それだけでは明らかに物足りない。

例え話やことわざが過去から現在まで、脈々と語られたのは、説明以前にイメージがあったから。人に何かを伝えたいと思うならば、まず、イメージ(全体像)を伝えることだ。

それから、誤解がないように言葉で補足する。文字ばかりの資料では、半分も伝わらない。そして、文字のない資料では、誤解を生む。資料は、作ることが目的ではない。伝え理解してもらい、共感してもらうためだ。

このことをしっかりと理解して、右脳と左脳に与える情報のバランスを考える。話は早く、結果も早い。そんな楽しい時間の使い方をしよう

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