鎖につながれた象

象をおとなしくさせておく方法がある。後ろ足のひとつに鎖をつなぎ、象の力では、決して抜けない杭につないでおく。はじめのうち、象はそれに抵抗し、杭を抜いてしまうおうと暴れ回る。

しかし、直にその努力は無駄だということに気付く。そして、抵抗をやめて、おとなしくなる。そうなれば、象を小さな杭に繋いでいても、抵抗せずおとなしくさせておくことができるという。

たとえ、それが少し力を入れれば、簡単に抜けてしまう杭であったとしても。心理学者セリグマンは、「学習性無力感理論」を提唱した。長期間にわたる挫折や失敗の経験の繰り返しは、無力感を学習させ、自己の影響力の認識を低下させる。

つまり、「努力しても、良い結果を導く事など出来ないから何をしても無駄である」という悲観的な無力感。どこかで、「どうせうまくいかない」と思い込んではいないか。

「いくら頑張っても無駄だ」と感じていないだろうか。「無気力は、学習されていく」。無気力の学習から逃れる方法は、小さな成功体験を積み上げること。

小さな成功体験も見逃さず、自分自身への喜びと糧にすることだ。

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