「これで手を打ってみたらどうだ?」そう言われているかのような選択肢が、突然目の前に現れてくることは珍しくない。本当に望んでいるものとは違うけれど、条件的には悪くない(ように見える)。
そう感じて、思わず手が伸びそうになる。急がば回れ。貧乏人の銭失い。こうした経験が無かったわけではない。この誘惑に対する毅然とした対応。それが、試されているような、そんな気がする。
自分のスタイル、ポリシーがあるなら、それは、断固として守り通す。その意思が、見えなかった道に光を照らす。お金が無い、時間が無い、今の自分には不釣合い。それは、自分が勝手に作り上げた妄想にすぎない。
「この誘惑に勝てるか」「お前の意思は、確かなものか」そういったテストのようなものに対して、ふと我に返るかのように冷静になれるか。回り道を選ぶのは、他の誰でもない。
目的に向かってまっすぐ向かうのも自分。余計な条件は、妄想。本当の自分に向き合うこと。それが、できるかどうかが、最初にある。