経験だけでは硬すぎる

経験は、宝である。これには、間違いはない。しかし、経験は、完璧ではない。つまり、すべての状況に適切には応えない。

「経験は、自信には繋がるが、常に、最善策を示してくれるわけではない」このことに気付かず、自らの経験を振りかざすだけの、自信過剰のコンサルに出会ったら、クライアントは不幸だ。

交通ルールを知らないで運転する自動車に、同乗させられてしまったようなものだ。事故率は、格段に高まる。そして、彼は決まってこういう。「あなたのケースには合わなかった」。

物事を成すためには自信は必要だ。それは、推進力の原動力となる。さらに、必要なことは経験からではなく、歴史から学んだことを適用できるかどうかだ。個人の歴史など、20年そこそこ。

過去の賢人たちの歴史は数百年に及ぶ。積み上がったものが勝てるわけがない。重要なことは、過去の歴史から丸写しするのではなく、それぞれのケースに応じて、適用していくことだ。

このコツを知らない人たちには、次のようなが見られる傾向がある。・事実と意見を混同する。・体系よりも、経験から得たものを重視する。・質問することより、自分の主張を重視する。

経験だけに偏ってはいけないし。知識だけにも偏ってはいけない。何事も、バランスと柔軟性。学習に裏づけされ、身に付いた知識。

そして、それを応用できる柔軟さやセンス。本当に強いのは、硬いものではなく、柔らかいものだということを理解しよう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)