必要な情報は、向こうからやってくる。「情報は、取りにいくと偏る。だから、自然と入ってくる情報だけを受け入れ入る」ある番組で、北野武が語っていた。
自然に入るものだけを受け取るというのは、ひとつのフィルターであるといえるだろう。「自然と」という表現があるが、実は自然ではない。脳というのは、必要とした情報した顕在化させない。
つまり、不要な情報はそぎ落として意識させる。だから、「自然と入ってくる」という表現は、「脳が選択した結果として受け取った」となる。
日頃から、問題意識を持っていたり、気にかけている情報は、脳がそれを選択する。これは、決して他人まかせでも、神まかせでもない。自分を信頼している証拠のひとつだといえる。
情報化社会の中、わからない情報はない。欲しい情報は、何でもすぐに手に入るといっていい。これは、喜ばしいことであることに変わりないが、それを受け取る側のスタンスは変える必要がある。
すでに、情報は、「求める時代」から、「選択する時代」への変わってきている。自分の意思なく、受け入れ始めると、必ず誰かの意思に流されていく。そこで必要なことは、「情報を捨てる」ということ。
「余計な情報を受け取らない」ということだ。そのための脳に問題意識を与えて、そのフィルターを通すことで選択するという方法。
それは一見、神業のように感じるかもしれないが、実は、最も自然で当たり前な方法なのかもしれない。
