感性の時代

情報化社会とは何か?それによって、一体何がどう変わったのか?ビジネスという観点から考えるとわかりやすい。一昔前、大衆は与えられる情報を軸に行動した。だから、メーカーは、一方的に情報を扱ってきた。

この図式は、「結果がわかりやすい」ということ。大衆は、与えられる情報を自分なりに解釈しない。それが、ダメとかいう話ではなく、「出来なかった」異なる側面の情報を受け取り解釈する手段がなかった。

一方、情報化社会では情報はいくらでも取れる。店員よりも商品情報や背景に詳しい消費者はざらにいる。だから、メーカーが「こうだ」という情報を発しても、自分で情報を収集して、その真意を確かめる。

では、何が消費者の判断材料になっているのか。価格競争を軸とする消費財は別として、ヒット商品の裏には、必ずプロセスがある。それは、「感性」に訴えるプロセスだ。そのプロセスに人は共感する。

だから、人並み外れた結果を出している人の、表面だけを真似ようとしても同じ結果はでない。見えてこないプロセスが重要だ。判断力が優れていることの理由を訊かれ、「まず、机やデスクトップをきれいにすること」という。

でも、ほとんどの人は、「本当のことを教えてください」という。整理整頓は、実際真実だし、すべての基本だ。しかし、その答えまでのプロセスがあって初めて理解できる。

プロセスにあるのは、「感性」。すべてのカギはそこにあるといっても過言ではない。情報化社会とは、感性がカギとなる社会だ。

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