人事を尽くして、天命を待つ人間として出来るかぎりのことをして、その上は天命に任せて心を労しない(広辞苑)この真意は、神頼みではない。とにかく、精一杯やること。いい加減さ出さず、出来る限りの力を注ぐこと。
しんどくなってくると、諦め感も出てくる。そこで、もう一頑張りしてみる。そして、もうひとつの真意がある。そうして出来る限りのことをしたとしても、その結果として、「うまくいく保障はない」ということ。
今の努力の結果が、人生全体にとって、正解かどうかはわからないもの。たとえば、ある会社の面接に失敗しても、その次の会社の方が、結果としてよい場合もある。天命とは、そういったものだ。だから、そのもの自体の結果には拘らない。
精一杯すれば、その結果がどうであれ、自分の人生にとっては、プラスになる。ただ、適当に努力せず、諦めると、その天命を受けることはできない。要するに、次のステップには進めず、同じところを繰り返すことになる。
もし、もうひとつ殻を破れないと感じているなら、努力の方向性が間違っているのかもしれない。人事を尽くすべきこと。それを見直してみることだ。