不思議なもので、人というのは、自分の決めた枠内に収まるように行動するものだ。たとえば、心のどこかで、貯金は不要、効率が悪いという思いがあるとする。
当初から比べると、収入は3倍近くなっても、余裕のある生活というには、なぜか行き着かない。貯金が出来そうになると、支出がかさみ、結果として、いつものとおりにしか残らない。
これは、「何かを買う」ということばかりではなく、車をぶつけるなどの事故でもお金は出て行く。「金持ち父さん」のキヨサキ氏は、お金持ちと一般人の違いのひとつを次のようにいう。
「お金持ちは、必要なものを支払ってから税金を支払う。そうでない人は、税金を支払った残りで必要なものを買う」この話は、キャッシュフローの話だが、「自分の枠」の話で考えても同じではないかと感じる。
いつもどおりの額以上を残したいなら、はじめに、自分のセルフイメージを変えるしかない。それを行わないならば、優先順位を変える。心のどこかで、「条件」をつけてしまっている、「やりたかった」ことに、最初に着手してみることだ。
それが、意外と出来てしまうことを知ると、自然とセルフイメージも変わってくる。「自分は、このくらい」と感じている観念の枠。それを超えてこそ、自分の理想に近づける。
ある検証では、平均点が60点の生徒は、90点を取ると、次は30点を取り平均に落ち着くという。心のどこかで、明確な理由もなく、そこには、出来ないと感じている何かが必ずある。
まずは、その枠を超えてみてから、それが当たり前のことだと感じてみることが大切。それがセルフイメージを変えることになり、自分の理想的な未来を作ることに繋がる。
