うまくいかない組織やチームでは、役割と責任が明確になっていない場合が多い。特に、リーダーが、自分の役割を理解せず、一定の成果を求めるだけのチームは辛い。
人には、それぞれ価値観が違い、求めているものも違っていて当然。それが異なることを嘆いたり、黙っていても理解してもらおうとするのは間違い。相当の超能力者で無い限り、それは出来ない。
「リーダーは、ビジョンを示す」と言われるが、ただ、紙に書いて示すだけでは、もちろんダメ。知る→理解する→納得する→共感するメンバーには、このプロセス踏んでもらう。共感を得てこそ、初めて「期待した行動」に繋がる。
そのためにリーダーが行うべきことを考える。チームの求めることも、そこに係わる人も、それぞれで異なるから、その方法も異なって当然。リーダーは、まずビジョンに合わせて、このプロセスを「うまく」行う方法に徹する必要がある。
「どうして、判ってくれないのか?」その理由は、簡単なこと。適切に「伝えていない」からにすぎない。起きる問題の根本的な原因のほとんどは、コミュニケーションにあるといっていい。ただ、そのコミュニケーションのとり方にコツがある。
そのコツとは、「常に相手の状況を理解する」こと。理解した上で、共感までのプロセスに取り組む。そして、お互いが歩み寄るために必要なこと、目的を達成するために必要なことは何かを考えること。
チームの成功には、技術力は二の次。まず必要なのは、チーム力を最大限に発揮できる、地盤を固める「意思の統一感」を作り上げることだ。
