人生には、2つの原則しかないという。ひとつは、「存在そのものにすでに価値がある」ということ。つまり、生きてるだけで、儲けモンということ。「この人生に意味はあるか」と考えることがある。答は、人生に最初から意味などはない。
その意味を与えるのは、いつも自分だからだ。確実にいえることは、「価値がある」ということ。その人の言動がどうであれ、その人に係わる限り、そこには、何かしら「解釈の異なる意味」が生じる。それだけでも、価値があるといえる。
そして、もうひとつほ原則は、「投げたボールの種類は、変わらない」ということ。ボールとは、つまり感情。カベに向かってボールを投げれば、そのまま返ってくる。相手を敵視しながら対応するならば、相手からは、必ず否定的なボールが返って来る。
この真実は、相手のボールに本当は意味はないということだ。敵視しているから、ボールの解釈は否定的になる。本来、人は、他人をコントロールすることはできない。コントロールすることができるのは、自分の感情だけだ。
つまり、投げるボールだけが、唯一コントロールできること。にもかかわらず、自分の投げるボールを選ぼうとしない。それが、多くの人の不安や悩みの原因となっている。手にしているボールが意図しているものと違うなら、2つの原則に立ち返って見直してみる。
自分には、何もしなくても価値があるという自尊心。そして、ボールの種類は、自分で選べるということ。「自分は、何を望んでいるのか」ボールを選ぶことは、その答となる。
