成功哲学の書籍には、必ずといっていいほど、目標設定とそれへの集中が説かれている。それは、ときに目標設定されない人生は、まるで意味の無い人生であるかのようでもある。
実際に、自分自身がそうであったように、目標設定がうまくできない人も少なくないだろう。目標設定できないことへの罪悪感のようなものすら感じることもあった。
しかし、ある考え方に出会ってから、その罪悪感や焦燥感から開放された。「自分は、何をするべきか。それを探すことこそ、人生の目的だ」自分自身をよく理解しなければ、真に腑に落ちたミッションには出会えない。
だから、自分のライフワークに、早い段階から出会えた人は運がいい人。人生の目標に出会うコツは、何事にも、その意義と目標を感じること。
コンピュータープログラムを書いている、3人のプログラマーがいた。3人に同じ質問を投げかけてみる。「あなたは、何をしているのですか?」
一人目「生活費を稼いでいるのです」。二人目「プログラムを作っているのです」。三人目「顧客を煩わしい手続きから開放してあげるのです」
夢や目標は、必ずしもウォルト・ディズニーやヘンリー・フォードのように壮大である必要はない。「今」への自分自身の取り組み方や考え方が、その人の目標の大きさや、出会い方を決める。
「いつも世界平和の事を考えているのですか?」。マザー・テレサは、こう応えたという。「私は、目の前の人を助けることを考えています」。何事においても、出来ない理由は、周囲や環境にあるのではない。
トルストイはいう。「人はみな世界に変化を求めるが、自分自身は、変えようとはしない」。そして、鉄鋼王カーネギーはいう。「上に上ろうとしない人間を、はしごの上に押し上げることはできない」。
今日の成功は、明日の敵。満足することなく、はしごを上ろう。
