消費が低迷していく中、企業として生き残っていくために必要なこと。商品価値やレベルの差だけでは選ばれない。なぜ、それを選ぶのかの理由が必要だ。
その効果をあからさまに示してくれるのが、その企業や商品の持つ「ブランド」だ。ブランド戦略は、ますます重要性を増している。
ブランド力を打ち出せないコモディティ商品は、価格競争を強いられ、苦労ばかりが絶えない。逆に、ブランド力があれば、自分の土俵や得意なやり方で勝負できる。
ただの石コロでも、そこにヴィトンの文字があれば、そこに共通的な価値が生まれてくる。ブランドとは、そのステークホルダーに対して、共通的な認識や価値を持ってもらうこと。
客、従業員、株主というステークホルダーが、認知し、共感し、納得できるブランド。それを築けているところは強い。だから、商品そのものの良さよりも、ブランドイメージを伝えることの方が反応はいい。
欲求に訴え、購買につなげられるのは、商品力よりも、ブランド力によるところが大きい。さらに、使ってみて質も良ければ、顧客満足度は向上し、ファンを作ることできる。
ブランドという概念は、企業や商品だけではない。自分自身をブランディングするということもできる。同じ仕事や作業を行うにしても、自分ブランドをイメージして取り組みを行う。
それは、いつしかブランドとして周囲に浸透し、いざという時に白羽の矢が立つことになる。ブランドコンセプトの時代。自分をいかにブランディングするかが、腕の見せ所であり、楽しめる部分でもある。
