将来の理想像を具体的に思い描く。今の自分の状況を考えてみたり、そのために必要となる資源を思い浮かべてみるどこかで、無理なんじゃないかという気持ちが、沸き起こってきて、途中で辞めてしまいたくなる。
理想の将来を思い描くことは、とても勇気がいること。そこまでの道のりが思い描けなかったり、その方法が思いつかないことを理由に諦めてしまう。しかし、実際には人生はダイナミックだ。
想像してもいなかったことばかりが起きる。逆に、思い通りのことの方が少ないくらいだ。今、すべての道のりが描けるかどうかは関係ない。どうせ描けたところで、そうなる保障など微塵もない。
夢の最終形を描けたら、後はおまかせ。ただ、それが必ず訪れることとして捉えておく。毎日、会社に行くことと同じように、その予定は、当たり前のように訪れる。
そして、今、目の前に起こることは、すべて、そのために必要な準備なのだと考える。人生をうまく渡っているように見える人も、その本当の姿は、水鳥の泳ぐ姿に似ている。
好きなことを思い通りにしているように見えたとしても、水面下では、一生懸命に水をかいている。思いがけないことは、良い方向で起こる。そう信じて、泳ぎ続ける覚悟を持つことが必要だろう。
優雅に泳ぐ姿は、決して苦痛を隠している姿ではない。むしろ、それを楽しんでいるのかもしれない。朝目覚めることを心配して、眠る人はいないように、夢は予定であり、その準備の過程が日々。人生を、思い通りに泳ぐ人というのは、そういう人のことをいうのだろう。