「道」

柔道、剣道、弓道、合気道・・・。日本には、古来から「道」という概念がある。この「道」には、技を極める以前に、それを極めるためが故の資質が問われる。

それらは、言葉では説明しにくいが、「礼」、「義」、「仁」などで表現されてきた。この日本人の精神こそ世界に誇れるもので、武士道など、世界中の人を魅了してきた。

たとえば、日本人が、この「道」の精神を外れた、言動や行動を繰り返すとどうだろう。「道」よりも、自己利益を優先させ、自らの想いを押し殺してきたとしたら。

それは、個性を失うことであり、そして、「強さ」を失うことになるだろう。誰も見ていなければゴミも捨てる。見知らぬ地への旅の恥はかき捨て。「恥」や「畏れ」を忘れた言動は、明らかに「道」を外れた言動といえる。

日本に何かが失われつつあるとするならば、まさに、この「道」の精神ではないだろうか。人間の弱みに付け込む甘い誘惑、本当にしたいことと、常識に囚われた迷い。善悪よりも、損得の感情が上回った選択。

この「迷い」を断ち切るのは、自分自身の中心にある「道」しかない。強い人間とは、腕っ節が強いものではない。この自分自身の中心にある「道」を持っているか。

自分には、「道」があるか。あるとするならば、どんな「道」だろうか。それを今日、思いめぐらせてみる。

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