「今」の積み重ねが、未来を作る。このことは、理解している。しかし、普段の生活の中で、「今、この瞬間」を意識することは少ない。
こうしたらああなる、だからこうしよう。こうだったから、今度はああならないようにしよう。ひとつひとつの行動は、未来を予測したり、過去にならったりしている。
今、この瞬間のやりとりであるスポーツさえ、先を予測して不安になったりする。それが、「集中できていない」状態であり、いかに、「今、この瞬間」を意識することが難しいかわかる。
「今、この瞬間」に向き合うことは、過去や未来に基づく、思考をやめること。それは、自分の「中心」と向き合うこと。この方法として、瞑想があげられるが、どうしても雑念というのが、沸き起こってくる。
その雑念を排除するのではなく、「中心」からのメッセージとして受け止める。そこで、「思考」を絡ませない。ただ、「受け止める」だけに留めておく。それが、自分自身との対話となる。
いわゆる、「悟り」というのは、こうした境地の先にあるのではないかと感じる。答えは、外の世界にあるのではない。常に、自分の中にある。「今」を意識することは、自分自身を意識すること。
それは、すべての「答え」に出会うこと。そうした時間を、少しでも持ちたいと思う。