数年前に願っていたこと。そのメモを眺めていると気付く。思っていた形とは違えども、いろいろなことが、実際に実現している。当時は、これが実現できれば、もっと幸せになれるし満足できると思っていた。
しかし、それを手にしている現在では、さほど、そういった実感はない。なぜならば、今の状況は状況で、異なる次元の悩みや問題を抱えているからだ。何かを手にしても、新しい問題を探す。
本来ならば、問題にしなくてもよいのかもしれない。人間の欲求は、尽きることがない。ならば、いつ理想的で充実した生活が手に出来るのか。おそらく、そう感じている以上は、死ぬまで手にすることはできないのだろう。
幸せや充実感は、「今」感じなければ、将来、それを感じることはない。「今でも、充分に充実している。でも、もっと充実するためにはこうする」こうした考え方は、いつも幸福感をもたらす。
「幸せだから笑顔になるのではない。笑顔でいるから、幸せになれる」この順序を忘れてはいけないのだと思う。願いは、いつか叶う。しかし、それと幸せを感じることは別だ。そうだ、今、充分に感じよう。