何かが違うという感覚がある。そして、その感覚の大半において、その根拠というのが、見つけにくい。だから、頭で理論的に考えたとき、その感覚が、正しいという判断が下せない。
多くの人は、その直感を信じることが出来ず、理論的な思考の結果を重んじる。一方で、優秀な経営者ほど、自分の直感を信じているという統計もある。不確実性の要因だらけの世の中。
すべての情報を把握して理論的な解は出せない。そんなことをしようとすれば、すべてが、後手になるか出来ないことになる。直感というのは、根拠がないようでいて、実は、「壮大な根拠」に基づいているといえる。
様々な経験や、一見、無関係と思える情報。それらを横断的に結びつけた結果が、直感。今、自分の意識化にある情報よりも、はるかに膨大な情報の結びつきからもたらされる。
考えることをやめ、感じることにフォーカスする。思考と直感のバランスを取るということ。「腑に落ちる」という感覚を信じられれば、余計な選択で、誤ることは少なくなる。「何かが違う」。その感覚は、正しい。
時に、立ち止まるという選択もあるだろう。しかし、それはそれで、必要なとき。直感は、信じなければ始まらない。それは、自分を信頼することと同じことだ。