インターネットは、何をもたらしたか。それは、多くの「ねばならない」の壁を崩した。判らないことを調べるには、知っている人に聴かねばならなかった。
個人の情報を発信するには、特定の業者を経由しなければならなかった。そして、そうしたことをするには、それなりの時間もお金も、支払わなければならなかった。そして、インターネット最大の貢献。
それは、価値観を発信するという特権を、特定の人に限定しなくなったということだ。これは、価値観の多様化と表現され、ロングテールという現象を生み出してきた。
となりのラジコン好きのオジサンが、世界のラジコン好きを魅了する情報を発信する。お弁当レシピの情報発信が、普通の主婦をカリスマ主婦への導いていく。価値観を発信することは、特権ではなくなった。
「国民、総アーティスト化」と表現してもいいだろう。これは、逆の言い方をすれば、個人の価値観を表現するべき時代が来たといえる。どんなニッチな分野の価値観でも、世界規模にみれば、それなりの数になる。
その価値観を待っている人が、どこかにいる。どんな状況の人でも、発信できる価値はある。それを、体系立て整理することが創造(クリエイト)だ。はじめよう、「自分クリエイト」。
世界は思っている以上に、そう遠くないはずだ。
