人は、諭されることや非難されること嫌う。だから、人の欠点を指摘しても、それを機会にして改善されることは、まずない。では、どういったとき人は改めるのか。それは、「気付いた」ときにしかない。
自分で「気付いた」ときに、はじめて人は改める。だから、人を動かすことを強引にしたり、無理矢理、首根っこを捕まえて引っ張ることはできない。
たとえ、それをやったとしても、それは、プラスの効果をもたらすことは少ない。「気付き」を与える方法のひとつに、フィードバックという方法がある。
これは、自分自身が相手の鏡となり、相手の考えを引き出し、気付かせる方法だ。決して、難しいテクニックではない。ただ、相手の話を受け入れ、促すだけだ。自分の意見や主張だけが、この方法の障壁。
いかに、「聴けるか」というところがポイントになる。しかしながら、他人がそうだとするならば、自分自身も、もちろんそうであるということ。
自分自身も、いかに多くの気付きを得れるかが、自分の理想の結果と成長を得るためのカギだ。「周囲に起こる事象は、鏡である」と認識し、それが、自分にとってどんな意味があるかを考える。
このほんの少しの行為が、大きな気付きを与えてくれる。うまくいかないときは、その方法ではダメだというサイン。自分の主張ではなく、周囲のメッセージを受け取る。そのフィードバックの感じ方が、成否を分ける。
