期日のある予定が予定通りに進まなければ、焦りが出てくるのは、ある意味で仕方ない。しかし、不思議なことに焦れば焦るほど、さらに事態を悪化させてしまうことも少なくない。
焦りは準備不足を誘発するだけではなく、本来のあるべき姿すら見失わせる。もしも、理想的な完成形がイメージ出来ているなら、今何をするべきかを「感じ取る」ことが正解。
その行動に不安を払拭する根拠が見出せなくとも、それ自体に拘りすぎてはいけない。「今、するべきはこれだ」そう腑に落ちたら、あとは待てばいい。もちろん、行動して待つということだ。
「人事を尽くして天命を待つ」焦らず、完成形のイメージの実現のために、今、行うべきことは何か。それを行えば、あとは天命に任せればいい。これまでに話したことは、手を抜いてもいいということではない。
必要以上に不安や焦りを感じることなく、今出来ることに最善を尽くせば、あとは気にしない。その結果がどうであれ、それはきっと納得できるし、自分自身にとっても最善であると気付くだろう。
「損得よりも善悪を優先させる」「人生は、何を得たかではなく、どのような人間になったかで評価される」「永遠に生きるかのごとく夢を描き、明日死ぬかのように行動する」
こうした行動規範は、焦りのない人生の後押しをしてくれる。
