リスクが大きいとか小さいとか。こうした議論が起こったとき、人それぞれの価値観の違いに改めて気付く。「大きい小さい」という概念は、まさに、人それぞれ千差万別である。
たとえば、転職を考えてみる。何度も転職を経験していれば、それは、大きなリスクではないかもしれない。しかし、初めてであれば、大きなリスクと感じてしまうかもしれない。
しかし、そのリスクを受け入れる決意をしたとき、それをいつまでも「大きいリスク」とするわけにいかない。リスクの度合いは、「コントロールできる度合い」。
自分でどれだけコントロールできるかが、そのリスクの大きさを決める。飛行機に搭乗し、事故に遭遇することは、死亡率が高くリスクが大きいと感じる人がいる。
しかし、一方で事故率が何十倍の車は、毎日、平然としてリスクを感じることなく運転している。この違いは、まさに「コントロールできる差」。
車は、自分が安全運転を心がければ、事故を起こす可能性を、抑えることが出来る。では、リクスを取らなければならない状況で、行わなければならないことは何だろうか。
それは、もはや「いかにリスクを避けるか」ではない。「リスクをコントロールするために、何をするべきだろうか」を考えることだ。
証券会社の営業マンの意見を頼っていれば、それは、コントロールしていることにはならない。自分で株を学び、相場感を得ることで、自分の判断で行えるようになる。
自分のコントロール下に置くために、今の自分は、何をするべきなのだろうか。リスクに不安や恐怖を感じる前に、少し落ち着いて、思い巡らせて見よう。きっと、進むべき道は見つかるはずだ。
