ゴミ捨て場をどこにつくるか。この質問は、ほとんどの発生する問題の原因と、その解決の方向性を指し示してくれる。たとえば、1丁目の角に作るとする。すると、その付近の住民はそれを拒否する。
だからといって、2丁目の角にする?答えは、同じだ。「誰でも、自分の家の前に、ゴミ捨て場があってほしくはない」しかし、一方で「ゴミ捨て場は必要」だ。苦情が出たから、それをやめさせる。
もしくは、同じレベルで横に移動させる。こうした方法では、決して解決策は出ない。たとえば、無策な政府というのは、こうした「安易な」解決法ばかりが目立つ。すべての人を満足させる方法はない。
それは、理解している。なぜなら、人それぞれの環境や価値観が違うから。つまり、社会や経済は、「人の感情」が作っているといってもいい。
しかし、いざ何かをしようとすると、「感情」という事実を全く無視してしまう。会社や組織、家族だって同じこと。今、何か問題を抱えているならば、この視点で、その原因を探ってみるといい。
きっと、同じ原因に行き着くはずだ。対症療法的な方法は、一過性のもの。本当の意味での解決策を見つけ出そう。
