リーダーの仕事

うまくいかなったことを組織変更や体制変更で対応する。この改善プロセス自体は、決して間違ってはいない。ただし、その「改善」を活かすも殺すも、ひとつのプロセスを踏むかどうかにかかっている。

そのプロセスとは、「動機付け」。その改善プロセスの意図や目的をメンバー全員が「共有」できていること。「伝える」だけでは、完全に不足している。「伝えて理解して、共有する」という段階が重要だ。そのために行うことは、次のステップを確認しながら行うこと。

1.認知する2.理解する3.納得する4.共感する

各メンバーが、各ステップを確実に踏んでいることを、確認しながら、確実に共感のレベルまで持っていく。この共感プロセスの時間を惜しむことは、結果として、大きな損失を生む覚悟が必要だ。

メンバーが納得できないのであれば、納得できるまで、動機付けを行う必要がある。この過程を成功に導くのは、決して押さえつけではなく、「相手を理解する」というスタンスからしか導けない。

このコミュニケーション力の有無が、リーダーの質を決定するといっても過言ではない。リーダーという立場の人間は、このプロセスから決して逃げてはいけない。チーム力を発揮するためのモチベーション。

そのパワーを理解して生み出すチカラ。それらの重要性を認識し理解して取り組む。それが、リーダーとしての重要な役割のひとつだ。状況把握と管理は、得意という管理者は多い。

しかし、それだけではリーダーとはいえない。ビジョンを示し、それに向けて統一感を維持する。そのための活動こそがリーダーの役割だ。組織やチームには「リーダー」が必要だ。

管理者だけではチームはチームとして成り立たない。自分の役割を、自分自身で見直してみる。そして、部下の活動を「管理」することばかりとらわれず、リーダーとしての役割を全うする覚悟と決断が必要だ。

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