清涼飲料水の製作過程を見る機会があった。それは、複数の人口化合物を組み合わせるもの。それは、至って簡単で、いろいろな味や風味が、あれよあれよという間に出来上がってしまう。
これをみたとき感じたことがある。「この世界の勝算は、商品開発というより、新しいコンセプト開発にある」つまり、新しい味を作ることに、あまり悩むことはない。
むしろ、売れるか売れないかは新しいコンセプトにある。実際、缶コーヒーには、様々な銘柄があるが、その味の違いが、どれくらい明確にいえるだろうか。買っているきっかけは、むしろコンセプト。
商品名であったり、デザインから受け取れるイメージ。「朝の~」とあれば、朝であれば選びやすい。「食後の~」とあれば、食後に選んでしまいやすい。
もちろん、その味や混合の違いはあるのかもしれないが、その違いがいかほどかは、正直わからない。そして、その味の違いがあったとしても、それは、買って実際に飲んでみなくてはわからない。
まずは、手にとってもらうためには、味の出来云々よりも、コンセプトの方が重要だ。もちろん、うまいのは大前提。不味ければ、その次がなくリピータは生まれない。商品開発とは、つまりコンセプト開発。
モノが溢れ、無いものが無いといえる現代。この概念は、すべての業界に当てはまるといえる。商品の出来や機能に大きな違いを持たせることは、難しい。
新しいコンセプトを開発するということ。そのために何が必要で、どう活動すればいいのか。それが、次のステップへの指針だと感じる。
