自分でビジネスをやり始めてから、改めて気付かされたことがある。ビジネスを行う意義のようなもの。それは、サラリーマンの頃には気付けなかった。
はじめは、成功を夢見て、自由な暮らしや資産を築くことを願う。しかし、様々な問題や課題に出会うごとに、そのうちに、そういった動機の儚さを知る。
ビジネスの意義を感じることなく、取り組みを続けても、本当の意味での解決の糸口はつかめない。ビジネスや仕事の意義は、「自分を知る」ことにある。
やりたいことやできること、そして期待。そういったものが混ざり合って理想像を作り出す。しかし、その像は、本当の自分ではない。エゴが中心の活動に、本当の力はない。
自他共に幸せの中にある本当の自分とは、社会の期待と自分の動機が一致するところにある。ビジネスは、自分を映し出す鏡だ。こう表現した人がいる。ビジネスとは、自分を知ることである。
自分を知るには、社会や他人との係わりが必要。インターネット社会であるとはいえ、その係わりは無視できない。仕事とは、社会との係わりであり、これは、自分でビジネスを起こしていない人も同じ。
ただ、自分でやれば、それに気付くのが早い。嫌でも気付かされるといっていいかもしれない。自分のことをよく知り得た人の成功は保障される。自分自身の理解度が成功の確度を決めるからだ。
それは、ひとりで考えて得られるものではない。自分探しの一人旅に出る前に、社会との係わりを増やすことだ。周囲の人達や状況は、自分を映す鏡。それを感じ取ろうとする心構えが自分探しには必要だ。
ビジネスを立ち上げた当初は、その理想とのギャップに苦しめられるだろう。それは、「自分を知る」プロセスの準備だ。その法則に気付き始めると苦しさからは解放される。
そして、オリジナリティというのも、その自分を知るプロセスの中で培われるもの。自分を知るためのイベントは、常に、自分の目の前に起こっているのだ。ひとつでも多くそれに気付いていきたいと願う。
