これでいいのだ

達成感を感じることができれば、人生は、とても充実したものになるだろうか。多くの人は、それを心のどこかで求めているし、仕事においても、それが重要な要素となっているだろう。

しかし、達成感には、必ず必要なものがある。それがなければ、どんなことでも達成感は感じない。それが、苦労や困難といったカベだ。毎朝の通勤に達成感は感じない。いつもどおりに朝起きることに達成感は感じない。

そこに、カベや困難さがあるから、達成感は感じられる。一方で、多くの人はカベや困難さを嫌う。出来れば、楽したいと考えているものだ。ここに大きな矛盾が生じることになる。

毎日に何の不安も緊張もなく過ぎていく状況になれば、生きている実感も湧かなくなってしまうもの、人間にとってみれば、それが最も苦痛さといってもいいだろう。

今、事の大小はあるにせよ、問題や困難さを抱えていない人はいないだろう。それは、実は、人生を楽しむためのもの。この状況に、自分が何を感じ何を考えるか。それを、客観的に見てみれば面白さも感じるだろう。

この一見、不謹慎に見えることが、視点を外部ではなく、内面に向けることにつながる。その達人こそが、「バカボンのパパ」であろう。はっきりいって、むちゃくちゃである。

しかし、最後は、「これでいいのだ」で片付ける。今、どんな状況にあったとしても、これから、何かが起きる予感がしたとしてもいい。「これでいいのだ」と、言ってしまおう。

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