雑用というのは、自然と要領よくやろうと考える。掃除にしても、料理にしても、普段、やらないことをやる機会があればなおさら。こうして、ああして、次はこうする。段取りを考えながら、手際よくやろうとする。
この段取りと手際の良さというのが、脳の活性化に非常に役立つらしい。仕事というのは、いつしかルーチン化しやすいもの。いつもの時間に席に座り、いつもの手順で始まる。その繰り返しは、いつしか無意識となる。
何も考えなくても、自然と身体が動いてしまう。この状態が続いてしまうと、脳は、思考する機能を低下させていく。使わなければ衰えるのは、脳も筋肉も同じ。
何か少しでも使い続けることが大事。だからといって、脳トレに没頭する必要はない。普段やらない雑用を手際よくやろうとする。ただ、それだけでいいのだ。
脳外科医の築山節氏は、著書でいう。「特別なことをしなくてもいい。まずは、雑用からはじめてみよう」急な運動や過激な運動は、身体を壊す。適度な運動を、毎日続けること。それは、脳も同じ。
大切なことは、習慣化すること。雑用を、「余計なこと」とはいわず、その効能の方に目を向けてみる。そうすれば、雑用といえども、ずいぶんと、はかどるはずだ。たかが、雑用、されど、雑用。気分転換にどうぞ。
