リチャード・カールソンは、「タイムワープ」という技を紹介している。タイムワープとは、問題や困難、失敗を、乗り切るための方法だといえる。その方法は、いたって簡単だ。何が問題にぶち当たったり、失敗したりして、悩み始めたとき、こう考えることにする。
「100年後の世界を考えたとき、今起こっている、このことは重要なことだろうか」つまり、タイムワープとは、100年先に持っていって考えてみること。今、このときから100年も経てば、もちろん自分はこの世にはいない。
そして、残された人たちにとって、今起こっている問題や失敗は大きなことだろうか。おそらく、その問題や失敗のほとんどは、すっかり忘れ去られていることだろう。
「だから、思い悩んでも仕方がない。それよりも、今を大切にすることにしよう」。そう感じるための方法。タイムワープを使えば、こう言える。
「所詮、すべては小さなことばかりだ」。一大事として取り上げるクセをやめよう。出来事に大騒ぎして過剰に反応するのはやめよう。冷静に、平常心で望めば、ほとんどのことは、好転していくものだ。
