悩みや不安や恐怖。今、何か悩みや不安や恐怖があるなら、その奥底にあるものを注意深くみてみる。するとある傾向があることに気付く。その感情の種類は、様々であったとしても、その根底にあるものは、どれも同じ。
無価値感か罪悪感。根底には、必ずこのどちらかがある。人は、この2つの感覚を感じることで、他人や周囲との関係を実感することができる。つまり、人は、自分の外側にある世界を、自分の感情に結び付けてリアルに感じることができる。
本来、外側の世界は、すべて中立であるという。目の前に起こっていること、それ自体には意味はない。つまり、事象には、必ず良い側面も悪い側面も存在する。そのどちらにフォーカスするのかは自分の選択。
意味を与えるのは、常に自分であり、それが無価値感や罪悪感であれば悩みや不安になる。では、悩みや不安に対する解決法は何か。それは、決して周囲との関わりを絶つことではない。
無価値感や罪悪感を感じる要因は、ほとんど、すべて「思い込み」であることに気付くことだ。「自分は、こう思われている。あの人は、こう考えているに違いない」。それは、勘違い以外の何物でもない。
たとえば、人が他人を批判する場合の理由の多くは、自分の正当性を主張したいことに起因している。決して、他人を批判することが目的ではない。だから、批判された側は覚えていても、批判した側は、それを忘れてしまうものだ。
そして、人を思いどおりにコントールしたいなら、無価値感と罪悪感を利用すればいいという。よく出来た詐欺のテクニックには、この感情が、うまく使われているものだ。必要以上に感情を揺さぶられないこと。
適度に、事象から距離をおくこと。そして、自分の本心で感じることに従うこと。そうすれば、必ず物事はうまくいくはずだ。
