ポジティブとは?

ポジティブとネガティブ。ポジティブ思考はよいと感じているのは、決して、間違いではないだろう。ただ、その定義をどう捉えているだろうか。たとえば、恥ずかしいと感じながら、お年寄りに席を譲るのはネガティブだろうか。

前向きな気持ちと向上心を持って、振り込め詐欺を働くのはポジティブだろうか。自分の感情を中心においているか、行動そのものにおいているか。ポジティブかネガティブかの違いは、そのどちらにも偏ってはいない。

それは、「セルフイメージとの整合性」にある。人間は、本来生まれ持って善悪を判断できる。幼い子は、誰にも教えられなくても、人を傷つけることに違和感を感じることができる。本能的な理性とは、そういうものだ。

そこに、それぞれの持つ「才能」が加わる。「才能」も、また誰にでも備わっている。発揮される場面にあるかどうかは別として。そうした部分から構成されるセルフイメージも、また、人それぞれに持っている。

他人からの感謝や共感に満足感を覚えるのは、セルフイメージとの整合性を表している。つまり、ポジティブとは、「セルフイメージとの整合性を増すこと」。そして、ネガティブとは、「セルフイメージから乖離すること」。

そう定義したとき、そのときの感情や、表面上の行動の善悪も関係なくなる。そもそも、行動の善悪は社会通念が生むもので、それ自体の本質的な部分はわからない。

同郷の志士の非難を浴びながらも、戦を避けようとした龍馬はポジティブだった。そんなスイングではダメだと諭されても、自分流を貫いたイチローはポジティブだった。

周囲の評価や表面上の見え方は関係ない。セルフイメージとの整合性。そこにポジティブさを見出していこう。

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