簡単にできる器に入れることができるのは、入るモノも、入る量も、それなりのものにすぎない。逆に、苦労して作り上げた器に入るものは、その質も量も計り知れない可能性を秘めている。
今、もし自分自身が苦労して、成し遂げようとしていることがあるならば理解すること。「自分が今、苦労しているのは、大きな事を成し遂げようとしている証拠」作り上げられることは、そこに注がれた熱意や情熱に比例する。
潰れたラーメン屋を買い取って、新しくラーメン屋を始めることは簡単なこと。そこには、必要なすべてが揃っている。しかし、そこに「自分だけの何か」を加えなければ、導き出される結果は、たかだか知れている。
そして、往々にして「自分だけの何か」を、築き上げることは、決して簡単なことではない。時間がかかることに躊躇してはいけない。簡単な道を、安易に選択してはいけない。その覚悟と勇気がないのならば、そのチャレンジは、無謀なチャレンジとなる。
結局、ヤケドして痛い目にあうことになる。そのような相談を受けたとき、必ずその覚悟を確認することにしている。「できるからやる」では、うまくいかない。「ちょっと、やってみようかな」は、怪我のもと。「やる理由や、やりたい理由」が覚悟の度合いを決める。
簡単にできそうだからやってみようという動機ならば、もう一度だけ、見直してみる機会が必要だ。時間やお金や労力を無駄に費やすほど、人生は、暇ではない。
