浪費するものといえば、お金や時間。お金や時間以外にも、知らず知らずに浪費しているものがある。エネルギーの浪費。ここでいうエネルギーとは、体力的なエネルギーのことではない。
集中力を司るような精神エネルギーだ。精神エネルギーの浪費は、混乱を招く。これが、なぜか仕事に集中できなかったり、なかなか成果に結びつかなったりする要因となる。
その対策として有効なのが、「捨てる」という技術と取り組みだ。たとえば、不要なものを溜め込んだり、そのことに意識を奪われると時間は分断される。分断された時間で成しえることは小さい。
いつか使うだろうとしまいこんだもの。その「いつか」が、訪れることはない。煩雑な机の上やフォルダは、集中すべきことを拡散させ見えにくくする。
「捨てる」という行為のメリットは、そこに新しい空間を作ることだけではない。その「不要なもの」にエネルギーを浪費しないため。物理的に不要なものを捨てると、精神的なエネルギーも整理され集中してくる。
そして、「分断された時間」は、「まとまった時間」となって、成果に結びつく。現代が、情報化社会といわれ久しい。イヤでも情報が入ってくる時代だからこそ、「捨てる」技術が求められる時代。
「新しい時間を作る」ことよりも、「不要なものを捨てる」方が簡単で早い。簡単なことから始めよう。
