行き詰るということがある。あらゆる考えられる手を尽くしても、打開できる兆しが一向に見えてこない。焦る気持ちは出てくるし、諦めや自棄になる気持ちも出てくる。
溜め息を漏らしていることに気付いたら、一旦、手を離してみる決断をしてみよう。それから、まずはこう自問してみる。「今、自分がやろうとしていることは、果たして、今まで誰もなしえなかったことだろうか」
この質問に対するほとんどの応えは、NOだろう。過去、そして未来においても、今やろうとしていることを、実現できる人はいる。だから、可能である。こう確認できたら、次は「全く別のこと」を始める。
一旦、手を離して思考部分も切り替えてみる。景色を眺めてみる。別の作業を始めてみる。リラックスできることをやってみる。行き詰って、狭くなった視野や考え方から離れ、物事を俯瞰して整理する機会になる。
手放してから、数十分も待つことなく、解決の糸口が湧き出てくることも珍しくない。必要以上の執着や固執は、往々にして良い結果を生み出してはくれない。行き詰まり感は、執着のサイン。
左脳における論理思考のオーバーヒート。そこで、右脳にバトンタッチ。右脳は、左脳の思考範囲に囚われず、あらゆる経験や知識から情報を導き出す。右脳へのバトンタッチは、リラックス。
一旦、その問題から離れることが先決だ。リラックスしている場合ではないことも、焦る気持ちも理解できる。勇気を持って、一旦手放す。最高の助言者からのアドバイスを、受け取らないという手はない。
