新しい車が欲しい。新しいスーツやカバンが欲しい。そういった思いが出てきたとき、まず、頭に思い浮かぶことはなんだろうか。「お金がない」そして、だから考えても仕方ないと思い、お金が出来てから考えようと思ったりする。
大きな夢を実現できるかどうかは、実は、こういった些細な日常によるところが大きい。今、お金がないことを無理な理由として前提にする。このこと自体が、固定観念による弊害だ。確かに、毎月決まった給料しか収入はないかもしれない。
しかし、今手に出来るお金だけだ欲しいものをえる手段ではない。大切なことは、「無理」という感情を無視して、それをより具体的にするための行動をとる。欲しいと思っていることも、実は詳細を知らないことは多い。
コーチのカバンといったところで、種類は山ほどある。車には、グレードもあればオプションもある。今、自分が欲しいものは何なのか。自分には、どんなものが必要なのか。「お金がない」と横にやる前に、まず一歩踏み込んでみる。
すると、見えなかったいろいろなことが見えてくる。見えてくれば、何がどれだけ必要かも判る。現状とのギャップも明確になる。そして、それを解決する手段も、具体化してくる。無理だと思う前に、欲しいものを具体的にする。
この思考法は、事の大小に係わらずに大切なこと。そこまでの道のりが見える必要はない。ただ、ゴールが明確になれば、それでいい。脳は、物の価値の大小を気にしない。欲しいか欲しくないか、ただそれだけだ。
「些細なこと」と考えず、小さなことも大きなことも、同じように一歩踏み込むクセをつけるようにする。それでうまくいくことに気付けば、諦めることに意味がないと判ってくる。
欲しいものを手に入れるとかどうとかというより、それは、人生を楽しく過ごすための秘訣のようなものだ。
