神の業(わざ)

自我(エゴ)と競争と繁栄。ひとつの時代を象徴するかのような言葉。過度な成果主義と競争社会は、時に、無機質で幻想的な繁栄を作り出してしまった。食品偽装問題やマネーゲームの成れの果て。社会は、多くの「学び」を得ることとなった。

自然と協調と公平。人にとっての「豊かさ」や「幸せ」に気付く。人生が、1日1日の積み重ねで築かれるように、社会は、一人一人の人間の集合によって築かれている。よい会社、社会を作るためにすることは、今、まさに目の前にいる人との関係を築くこと。

「私も、世界の平和に貢献したいのですが」こう質問されたマザー・テレサは、こう応えた。「あなたの家族の平和を保ちなさい」すべての人には、感情があり思いがある。だから、人は、「管理」することでは動かない。

感情どうしが触れ合うことに躊躇することはある。そこに、卑下される恐怖を感じることもある。でも、実際には何も心配する必要はない。多くの人は、人の失敗など、さほど興味はない。自分の「過ち」を感じるならば、それは、「成長の証」だということだ。

人生の目的は、「何を得るか」ではなく、「どういう人間になるのか」であるという。そのためには、経験を積むことしかない。そして、経験とは、周囲との係わりの中で生まれる。過ちは、人の常。許すは、神の業。神様を信じてみてもいいときがある。

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